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<title>* ラント-タンドランTO *</title>
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<description>自作小説掲載のサイトです</description>
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<title>Chapter.５　　喧嘩するほど仲が良い </title>
<description> ある日の朝、３年Ａ組の教室の窓から声が聞こえた。冠貴姫はそれに笑顔で返事をした。季節は夏の終わり。「何…カンタカって小見山と仲良かったっけ？」立松今助のその質問に、冠貴姫は肩より短い髪の毛を揺らしながら大きく頷いた。それを見た今助は不思議そうに首を傾げる。「なんか意外だな。一緒にいるとこ見たことねーよ、俺」「まあ…同じクラスだがそれほど行動を共にしたりはしないな。今助はクラスが異なるから尚
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<![CDATA[ ある日の朝、３年Ａ組の教室の窓から声が聞こえた。<br />冠貴姫はそれに笑顔で返事をした。季節は夏の終わり。<br /><br /><br />「何…カンタカって小見山と仲良かったっけ？」<br /><br />立松今助のその質問に、冠貴姫は肩より短い髪の毛を揺らしながら大きく頷いた。<br />それを見た今助は不思議そうに首を傾げる。<br /><br />「なんか意外だな。一緒にいるとこ見たことねーよ、俺」<br />「まあ…同じクラスだがそれほど行動を共にしたりはしないな。今助はクラスが異なるから尚更見ないのだろう」<br />「あー…俺もカンタカと同じクラスが良かったなー」<br />「それには私も同感する」<br /><br />二人で顔を見合わせて笑うと、一緒に下駄箱へ向かった。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />お昼休み、３年F組の教室の前で冠は今助を待っていた。<br />手にはお弁当を持っている。<br />暫くすると、教室から今助が顔を覗かせた。<br /><br />「おー悪い。待たせた？」<br />「いや、構わないよ」<br />「じゃあ行くか」<br />「そうしよう。お腹が鳴りそうだ」<br />「……それにしてもＡ組とＦ組って遠いよな…」<br />「……同感する」<br /><br />そんな他愛もないことを話しながら廊下を歩いていると、不意に冠の肩に衝撃が走った。<br />冠の右側にいた今助は、冠の左肩にぶつかった人物を見る。<br /><br />「あ、小見山じゃん」<br /><br />小見山学（コミヤママナブ）だった。<br />どうやら余所見をしていて彼の肩とぶつかってしまったようだ。<br />冠の口が、申し訳ない、と言う為に開かれたが、<br /><br /><br />「どこ見て歩いてんだよ！このボケ貴族っ！」<br /><br /><br />小見山の可愛らしい顔から飛び出したその言葉に、呆然と開いたまま止まった。<br />まるで石化したように固まる冠。<br />しかし小見山はそんなこと気にも留めず、次々に怒鳴り散らす。<br /><br />「なんでちゃんと前見て歩かないんだよ！馬鹿だろ、馬鹿！」<br />「「……」」<br />「目ぇちゃんとついてんのかよ！ついてんならきちんと活用しろよ！」<br />「「……」」<br />「ああもう、本当にこのボケ貴族はっ」<br />「ま、待て小見山」<br /><br />我に返った冠が慌てて小見山の言葉を遮った。<br /><br />「確かに私も悪かったが…それでも肩がぶつかったことはお互い様ではないのか？」<br />「だからなんだよ」<br />「え…」<br /><br />苛々とした様子の小見山は、一度冠をきつく睨みつけ、そして冠が震え上がったのを見てから早々に立ち去っていった。<br />それを眉を寄せつつ見送った今助は、未だ呆然としている冠に声をかける。<br /><br />「……大丈夫か？」<br />「…だ、大丈夫だ……」<br />「ある意味すげえなあいつ…」<br />「確かに…困った男だ」<br />「なんか小見山ってもっと大人しい性格だと思ってたけど…違ったみてーだな…」<br />「う…うーん…」<br /><br />困ったように顔を顰める冠に、今助は尤もな疑問を投げかけた。<br /><br />「なあ…お前ら…お友達、じゃなかったのかよ…」<br /><br />その問いに、冠はあっさりと答える。<br /><br />「そうだが？よく挨拶もする」<br />「でもよ……全然そんな空気なかったじゃねーかよ」<br />「何を言うか」<br /><br />冠は一度今助に向き直ると、腰に手を当てて胸を張った。<br />そして、<br /><br />「まさに喧嘩友達、だったろう」<br /><br />はっきりと言った。<br />明らかに一方だけが怒っていた先ほどの光景を思い出し、今助は、この少女に喧嘩の意味を知っているのかと聞きたくなった。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><hr size="1"><br /><br />そして翌日。<br />一時間目の出来事だった。<br /><br /><br />「あああああーーーーー！！！！」<br /><br /><br />小見山学の絶叫が授業中に響き渡った。<br /><br />「小見山…どうしたんだ？」<br /><br />教師の冷静な問いに、小見山がうろたえた様に顔を上げると、震えながら指をさした。<br /><br />「え……」<br /><br />そして指をされた冠は、驚いて短く声を上げた。<br />とにかく現状を把握しようと、小見山の指が行き着くところを目で辿ってみる。<br />そこは冠の足で、そして自分が何かを踏んでいることに気がついた。<br /><br />「シャープペンシルか」<br /><br />拾い上げながらその物の名を口にした次の瞬間、小見山がヒステリーを起こしたように叫ぶ。<br /><br />「そうだよ！俺のシャーペンだよ！なに踏んでんだよ！ってかなんで拾ってんだよ、触るなよ！」<br />「いや、これはすまなかった。まさかこんな所にあるとは知らなくて」<br />「そりゃそうだよ！俺がついさっき机から落としちゃったんだから！そしてそれをお前は偶然踏んづけたんだよ！」<br />「……では、偶然踏んでしまって申し訳なかった…でいいのか？」<br />「俺に聞くなよ！てか…問題はそこじゃねーんだよ…」<br /><br />肩まで震わせながら小見山は冠の手からシャーペンを奪い取る。<br />そしてその双眸をこれでもかと吊り上げると言う。<br /><br />「もうこのシャーペン使えないじゃねーか…」<br />「え……何故だ？そんなことはないはずだ。きっと使える」<br />「使えねーんだよ！！！」<br /><br /><br />ダンッと勢い良く机を叩いて言った小見山のその言葉に、冠は疑問に思いながらも身を縮ませた。<br />小見山はふらりと背を向けると、握ったシャープペンシルをどこからか取り出したビニール袋に入れる。<br />そして大きく息を吸い込むと、顔だけ振り返って思いの丈をぶちまけた。<br /><br /><br /><br /><br />「使ったりしたら、お前の指紋が消えちまうだろーがっ！それに使ってて壊れたらどうすんだよ！勿体無いだろ馬鹿！！！！」<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />冠はその言葉の意味を理解出来なかったが、その教室にいた彼女以外の全員は正確に理解した。<br />小見山学、彼の左肩は昨日から洗われていなかった。<br /><br /><br /><br />さて、あのシャープペンシルはその後どうなったのか…<br /><br />一つ言えるとすれば、小見山の家にある冠専用の引き出しに入っていないことだけは、確かである。<br /><br /><br /><br /><br /> ]]>
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<dc:subject>青春貴族</dc:subject>
<dc:date>2007-07-02T01:59:11+09:00</dc:date>
<dc:creator>ぱんだ</dc:creator>
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